リメイク

お仕事通信『シャツにポケットを付ける』

あると、やっぱり便利なポケット!

夏の羽織ものに求められた薄手のシャツ。生地はコットンでゆったりした作りなので、羽織ものに最適だった~でもね・・・とのご相談。ジャケットやコートにはもれなくついているポケット。近頃のシャツにはないものも多いです。デザイン性の問題なのか掛かる経費の問題なのか?でも、様々なカードで支払いを代行するこの時代には、やっぱりポケットってあると便利ですよね。今回お預かりしたのは、紺のギンガムチェックとストライプの生地。一瞬、どこのでもありそうには思えるんですが、これがなかなか・・・チェックの大きさや色目、ストライプは幅やベースの色味など、製品にある生地を市販で探すとなると、なかなか見つからない!今回は材料屋さんのご協力もあって若干ニュアンスは違いますがイメージ通りに出来そうな生地が手配できて本当に嬉しかったです。

ギンガムチェックのシャツは生地に縦に刺繍柄があるので、チャックの大きさの違いが気にならない!交通系カードなどを入れるとの事なので、フラットなポケットにしました。縦12cm横11cmです。

刺繍ラインのおかげで、生地の柄の大きさも気にならずすっきりと仕上りました。

ストライプのシャツは、そもそもオーバーサイズのデザインです。後ろヨークの下にもたっぷりとギャザーがあり身幅が広い!この場合フラットにすると脇がかなり下がって見えるので見た目が少々だらしなくなります。なので、外側を6mmほど斜めに上げて幅を多少大きめにしたポケットにしました。いかがでしょうか?シャープさを失わずにバランスが取れていると思います。ストライプの幅は製品よりも細めですが、左右につけることによって、ちょっとデザイン性が上がったと思うんですよね。

羽織ものとしても勿論ですが、ボタンを留めてパンツをあわせて普通にシャツとして着ても違和感がないように仕立てました。特にストライプのほうは秋口になったらタートルのインナーと合わせてもOK!長い時期、楽しんで頂けると思います。

そもそも無いものを取り付ける作業に関しては、まずフィットする生地を探すのが難しいんです。生地さえ見つかれば何とか出来る!と思うんですよね。だから、多少長めにお時間を頂ければご要望に応じて全力で取り組みます。ちょっとしたカスタマイズで活用の幅が広がれば、お客様にとっても大きなメリットになりますものね今回は素敵に仕上げることが出来て本当に嬉しいです。