お直し

お仕事通信『Gパンの丈詰め』

ダメージを残しデザインのイメージを保つ

Gパンの丈カットは、頻繁に承ります。昨今は、製品を後加工でわざとダメージを付けたものが多いです。レーザーを使って傷を付けたり、サンドやロックを用いて洗いダメージを付けたり・・・

そんなGパンを普通に裾でカットして縫い上げると全体の雰囲気が台無し!になることがあるんです。そこでご依頼を受けてやるのがダメージ残し仕上げです。写真の上側がそのダメージ残しの仕上げ、下は普通に三つ折りステッチです。下のようにただ三つに折って縫い上げると裾はノーダメージ!ウエストや股部分のダメージとの一体感がなくなります。

そこで裾のダメージ部分をカットして繋ぐという加工を施します。裾の雰囲気が随分違います。この加工は裾幅を揃えたり中縫いを入れたりするので料金的には少し高くなりますが、イメージを損なわずに仕上がります。但し本体の縫い代は1cmくらいなので後で丈を出す事は出来ません!その点だけはご注意ください。カット寸法は慎重にお決めください!!(画像の下がダメージ残しです)

そうやって仕上げたら全体の雰囲気が保てます。おしゃれにこだわりのあるお客様にはオススメの加工方法です。特にユーズドジーンズやデザイナー物のジーンズには効果的です。お気に入りのGパンをカッコよく着こなすために、こういう加工方法があることを覚えておいてくださいね。「ダメージ残しで!」とお伝え下さればOKです。