お直し

お仕事通信『ご試着のススメ』

パンツの丈にご注意あれ!

そろそろ春物のお洋服を購入される方が増えて来ました。お求めになった製品のサイズ調整を承る機会も増してきております。そこで・・・

特にご注意頂きたいのが、パンツの丈です。

昨今は、縫製の問題なのか?メーカーさんの検品の問題なのか?海外で作られるためなのか?左右の丈が違うものや裾のカッティングがバラバラな製品が見受けられます。購入時点では、丈が長くてなかなか確認できないものです。

ご依頼をお受けして調整する訳ですから、左右を合わせ裾ラインを整えます。そこで問題なのが、どこを基準に短くする寸法をお決めになったか?という点です。アトリエでは特に女性のお客様には極力ご試着頂いております。複数ある場合も一着づつ着て頂きサイズをチェックします。同じデザイン同じサイズでも各寸法が微妙に違う事があるからです。そして基本的に右足でサイズを決めさせて頂いております。画像のパンツは糸印の所が出来上がり線です。ご覧の通り、左右を合わせると1cm近く長さに差がありました。基準がなかったら合わせようがありません!アトリエでは、出来る限り美しい仕上がりを目指すために、お預かりしたパンツをまず確認しております。前・後、両脇、股下と、左右を合わせて確認し、長さに違いがないか?裾のラインはどうか?・・・そしてやっと印を付ける段階に進みます。

もしもご自宅でサイズを決められる場合は、分かりやすい様に左右いずれかに印をつけて頂きたいと思います。糸がなければ、安全ピンや洗濯ピンチで構いません。印のある片足を基準にして丈を調整致します。

せっかくのパンツが思い通りの丈にならなかったら悲しいですものね。アトリエとしても、とても不本意です。もしも着用のイメージがあるようでしたら、合わせる靴をお持ちになられて実際に鏡の前で靴を履いた状態で丈を確認することもできますので覚えておいて頂ければと思います。アトリエでは8cmのヒールのものを置いておりますので、ハイヒールで合わせられる場合はお声を御掛け下さい。特に裾幅の広いパンツは、じっくり確認して丈を決めたいと思いますので、お時間に少々余裕を持ってお立ち寄り頂けると幸いです。

何卒宜しくお願い致します。