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お仕事通信『ペチコートのススメ』

静電気が気になる季節がやってくる

だんだん朝夕が涼しくなってきました。今年のトレンドは、やはり分量たっぷりのロングスカートやワイドパンツが主流のようです。空気が乾燥してくると、どうしても気になる“静電気”

昨今の製品には、裏地のついていないものが多いです。勿論透け素材は別ですが・・・

静電気が発生すると身体にまとわりついたり、裾が足の間に引き込まれたりします。そんなお悩みのご相談をお受けしました。何枚かのスカートを購入されたそうですが、いずれも裏地がついていない!当初は「スカートに裏地を付けることは可能でしょうか?」というお話でした。「どうしても気になって歩き辛いんです」と・・・

勿論、スカートに裏地を付けることは可能です。ただしウエストのデザインによっては、一旦分解しないと付けられない場合があります。スカートを元にパターンを作って、裁断・加工という運びです。当然、生地代もあるので、料金的にかなりの費用が必要です。そして、元々付いていない裏地を加えると思いの他、全体の重量が増します。場合によっては着用して動いていると、下のほうに引っ張られてウエストが下がってくる感覚になったりします。

そこで・・・ペチコートを作ってみては?とご提案しました。

2色ほどあれば、どんな色や素材のロングスカートにも使えるし、バラバラにお洗濯もできます。加工料金も、パターン代が省けるし、スカート本体を扱うことはないので随分お得になります。そして一度作っておくと、長く着用できます。本体よりも8cmくらい短い丈で、ペチコートを製作しました。

 生地は、裏地の中でも静電気が起こりにくいとされるキュプラ素材です。ゴムもソフトな平ゴムであまりウエストに食い込んでこないものを選びました。生地幅の倍の分量で、裾には足捌きが良いように、スリットを入れてストレスフリーのお仕立てです。黒とベージュの2色。本体と別々なので軽いし、ゴム入れ口もあるので自在にゴムの長さを調整できます。(ゴム交換も簡単です)

ワイドパンツには、股付きのペチパンツをオススメしております。夏場は数枚の製作をご依頼頂きました。こちらも、ウエスト寸法とパンツの丈や幅は、自由に設定できます。パンツの場合は、裁断手数料が少々掛かります。私自身もサンプルとして作ったペチパンツを着用していますが、夏場は頻繁に洗濯するので、2着を交互にはいています。シルエットもきれいだし、ヒップ下のラインも気になりません。

お洋服のシルエットをきれいに見せ、まとわりや静電気を軽減してくれるペチコートは、きっと頼もしい存在になってくれると思います。