リメイク

お仕事通信『ワンコの服作り』

お世話になってる方に、どうしても!と頼まれて・・・

そもそも犬の服は、ちゃんと見たこともなく勿論お作りしたこともありません!

オーナーさん曰く「どうしても捨てられないTシャツがあるんです。その柄を活かしてこの子の服にできないでしょうか?」とご本人のTシャツを見せて頂きました。見事なバットマンの刺繍は、全面ビーズとスパンコールという豪華なものでした。“捨てられない”はずです。ドルチェ&ガッバーナの製品ですし~

という訳で、背中に刺繍を配したワンコ用にTシャツを作ることになりました。とはいえ、ニンゲンとは根本的に骨格も可動域も違います。なので手持ちのものをお借りして採寸してみました。前襟ぐりが高く、アームは前に向かってぐっと繰り込んでいます。前身は短くお腹が隠れるくらい。なるほど・・・早速、計測した寸法を頼りに型紙を起こして、仮縫い用に別布で作ってみました。仮縫いは、待ち針が使えないので、安全ピンで代用し、あちこちチェック!小さいワンコだと思ってたんですけど、案外Lサイズで、びっくり!犬種に寄っても骨格が随分違うようですね。

実際に使ったのは後ろだけです。製品はダメージ仕様だったんで、前はあちこち穴だらけ・・・流石につねにお腹を床に付ける犬の動きを考えると、耐久性が気になります。なので、前は別布のTシャツ生地をつかいました。黒毛の犬なので、パイピングは明るいブルーにしてみました。そのほうが映えるかな~と思って・・前は、プラスティックスナップ&飾りボタンです。黒のボタンをブルーの糸で付けて統一感をだしてみました。

さーて・・・気に入っていただけるでしょうか?かなり不安な面持ちで納品しました。さっそく、着せて下さったので写真を撮らせてもらいました。

 

 

 

どうやら気に入ってくれた様子です。お預かりのサンプルを着せた時は、全く動かずいやいや耐えている様子だったんですけど、今回はTシャツを着たまま、お部屋をうろうろしていました。良かった~‼一発勝負の裁断だったので、本当にホッとしました。周囲の方々に褒めてもらって疲れたのか、ベットに収まってしまったワンコ。うーん、リラックスしているようにお見受けします。

ワンコ服は初めてだったので、わからない事が多く、サンプルをお預かりしないと厳しい!これから少し勉強したいと思います。犬種によっても大きさによっても、違いが出てくるようで、やはり型紙作って仮縫いして・・・という工程は外せないな~と感じています。