様々な方に御協力頂いて・・・
ベリーダンスの新作衣装の加工ご依頼をお受けしました。
今回のスカートのデザインは、前・後別々になっていて、ホックでジョイントする仕立てです。真っ白でドレープやお花モチーフがたっぷり!白の丸い石やビーズが華やかです。ジョイント部分のスカートはレースの一枚仕立てで、ジョイントすると、あまりにも肌が出過ぎる(ちょっとダメっぽい)ので、何とかしたいとの事でした。最大の問題はサイズが合っていない事。今までの衣装のように腰周りの内ゴムがまったく効かずベルトが硬くてまったく寄せられない。10cm程度幅を出す・・・とは言っても。さてはて材料が揃うだろうか・・・あちこち回って、衣装を見せて必要な材料を探しました。ベースの肌色のトリコット、ドレープ感のあるスカート生地は、共に行きつけの生地屋さんで散々探して頂き確保できました。中々決まらなかったのが、腰周りの肌色ベルトの上にのせるレースでした。幅10cmのベルトなので最低12cmくらいはないときれいに被せられない!しかもスカラップも欲しい・・・
たまたま別件で、いつもお世話になっているオーダーサロンの先生のアトリエを訪ねる機会に恵まれ(なんと言う偶然でしょう!)先生に衣装を見てもらってご相談しました。「う~ん。これならイケそうよ」と貴重な輸入レースを見せて頂き、合せてみるとバッチリ!「15cmほど、分けて頂く事はできないでしょうか?」とお願いすると、「少しくらいなら大丈夫よ」と言って分けて頂けました!もう、嬉しくて嬉しくて・・・
で、画像が仕上がったものです。どこで継ぎ足したのか判りますか?
継ぎ目の部分に後のモチーフをひとつ外して付け替えましたので、全く目立たなくなりました。反対側は腰ベルト・スカートともに縫い合わせました。ホック下は脱ぎ着しやすいように30cmほど開けて縫い合わせ、継ぎ目のところでスカートのイレギュラーな裾ラインを縫い合わせず深めに重ねてスリット風に足が覗くように仕立ててみました。
お客様も「え?どこで継ぎ足したんですか?」って驚かれていました。全く違和感なく大成功です。いつも、こうやって我々は、互いのご依頼に様々なアイディアを出し合ったりして、生地屋さん・材料屋さん・その他お世話になっている先生方にも御協力頂いて、全力でご依頼をカタチにできるように勤めております。残念ながら、不可能なものも確かに御座いますが、ご要望があれば、一度ご相談くださいませ。