仏具のご依頼
初めて仏具の製作のご依頼をお受けしました。お仏壇のお線香たてなどの下に敷く『打敷』です。サンプルでお預かりしたものは、どうやらお洗濯してしまったらしく、中の芯(?)がぐちゃぐちゃで、端がほつれて原型がよく判らなくて・・・仏具店に見に行って実際に手にとってみたり、お店の方のお願いして画像を撮らせて貰ったりしてようやく理解できたんです。そもそも『打敷』という名称を今回初めて知りました。
ご覧のように飾り付けます。仏壇の大きさや置く場所によって、5~6種類の大きさがありました。昨今は、かわいい柄のものもあるようです。今回はオモテの生地のみお客様にお預かりしました。
さて裏に合せる生地は?生地屋さんで、あれこれ探したんですが、やはり白の地柄がベストでした。中の芯は、さすがに紙だとまたぐちゃぐちゃになりそうなんで、ベルト芯で代用することにしました。
作りは至ってシンプルですが、サンプルと同じ形状にしないと製作できないことがわかりました。厚紙でパターンを作って、生地を裁断。オモテは金糸なので薄い芯で裏張りしました。ちょっと頑丈になりましたが、無事に仕上がりました。シンプルで上品なカンジになったな~って思っています。お客様のお宅の仏様は、喜んで下さるでしょうか?
なんだか尊いお仕事でした。有難いことです。
作れるものは、なんでも挑戦したい!といつも考えております。その都度、様々なことが学べます。「こんなのどうかしら?」と思ったら、ご相談してみてくださいね。