お直し

お仕事通信『ローライズジーンズの着用』

ファスナー壊れ多発!着用に工夫しましょ。

ローライズジーンズ・・・もう長い間トレンドの中心にいました。現在は逆にウエスト位置が高めになっては来ていますが、履きなれたジーンズのフィット感は、なかなかに捨てがたいものです。皆様、どんな風に着用されていますか?

ファスナー修理を終えて、お渡しする際に確認させて頂くとほとんどの方が

・まずファスナーを引き上げる

・次にウエストを収める

・最後にボタンをかける

という順番だと伺います。

実は、コレがファスナー壊れの原因なんです!

ローライズジーンズは、股上の短さに比例してファスナー自体がとても短いです。だいたい10cm程度で通常のパンツの半分くらい。そこが一気に引っ張られファスナーのムシの部分に強烈な圧力が掛かると・・・当然形状が保てなくなり壊れます!

 

 

そして最後に無理にボタンを留め続けると、ボタンホールが崩壊し始めます。今回お預かりのジーンズも、まさにそんなカンジだったのでファスナー交換のあと、ミシン補修で元の状態に戻しました。

では、どのように着用すれば良いのか・・・

まず、ウエストのベルトを後ろ中心から前に向かって伸ばしながら、腰を収めます。

そしてボタンをしっかり留めます。最初にベルトを整えると前にゆとりが出来るので、引っ張ることをしなくても比較的楽にボタンをかけることができます。ベルトで腰回りを寄せていく感覚です。

最後に、留めたボタンのところを手で持って、ボタンごとベルトを上に引き上げるようにしてファスナーを上げます。

そう!ファスナーは最後です。

着用方法を工夫して、出来る限り長く良い状態でお召しください。交換の際に入手できるファスナーも種類が限られています。全く同じファスナーではないものになることもあります。その辺りをご理解の上、壊れたらお早めに交換をご依頼下さいね。