お直し

お仕事通信『衿ぐりのアレンジ』

衿ぐりは着てみなければ判らない。

ワンピースやブラウスの衿ぐり・・・特に通販などで購入すると、画像のイメージが先行して、実際に着用するとどんな風になるのか?が中々理解し難いものです。ご自身の雰囲気や体型、お好みのマッチしない場合は、お直しで解決できることもあります。ただし!開き過ぎた衿ぐりを詰める(狭くする)ことは、基本的に出来ません!その点はご了承下さい。

今回のご依頼は、ワンピースの衿でした。お店で購入されたそうですが、お時間がなくご試着できずに買ったそうです。夏らしい麻素材のワンピースで衿はオフネックのスタンドカラーなんです。ストンと被って着用するデザインなのでかなり衿開きが広めなんです。実はコレを実際に着てみると・・・

前中心で開いてしまいます。肩も何だか落ち着かない。拝見したところ、衿がバイアスの直線なんでラインに馴染まないんですよね。「どうにかならないかしら?」とのお話だったんで、思い切って衿を外して、1cm程度のパイピングに仕立て直すことをオススメしました。その際に、全体を出来る限り寄せて、衿ぐりを少し狭くする工夫を施してみたんです。スッキリした雰囲気になりました。

元々、ボックスシルエットで、楽に着られるデザインなんで、衿はないほうが、より風も通し涼しくお召し頂けると思います。

 

ちなみに着用すると、こんな風になりました。

 

 

 

全体が落ち着き、ボディーにフィットしました。これなら大丈夫です。前にかがんでも違和感は感じないと思います。狭いものは、広く出来ます。衿ぐりは、お顔の雰囲気や全体のニュアンスにとても重要な要素です。昨今のノーカラーブラウスは、どうやら衿ぐりが狭いものが多いようで、今シーズンは何名かのお客様にご相談を受けました。

また、お手持ちのブラウスやカットソーの衿ぐりを広げて新たな雰囲気にすることも出来ます。もちろん、デザインやお仕立てによっては出来ないものもありますので「これ・・どうかしら~?」と思ったら是非一度、拝見させて頂ければと思っております。